How it works
スコアは、こうやって作っています。
計算式を隠していません。どの施設を、どの範囲で、何点として数えているかを全部書きます。 納得できない点があれば、その理由まで含めて自分で判断できるようにするためです。
1. 住所を緯度経度に直す
まず入力された日本語住所を座標に変換します。 日本の住所表記のゆれ(「1丁目2番3号」と「1-2-3」など)を吸収する処理を通したうえで、 それでも見つからない場合は世界規模の住所データベースで再検索します。
どちらでも特定できなかった住所は、推測でスコアを出さずにエラーを返します。都道府県・市区町村から書き直すとほとんどの場合は解決します。
2. 周りの施設を数える
座標が決まったら、カテゴリごとに決められた半径の中にある施設を、距離つきで取り出します。 半径がカテゴリで違うのは、生活の中での使う頻度が違うからです。 駅は 500m 圏内かどうかが効きますが、公園や消防署を同じ 500m で測っても差がつきません。
| カテゴリ | 数えているもの | 探す範囲 |
|---|---|---|
買い物 shopping | スーパー・コンビニ・商店・パン屋・ホームセンターなど | 800m |
医療 medical | 病院・診療所・薬局・歯科 | 1,000m |
交通 transit | 鉄道駅・バス停・フェリー乗り場・高速IC | 500m |
教育 education | 小学校・幼稚園・大学・専門学校・図書館 | 800m |
自然 nature | 公園・海岸・森林・自然保護区 | 2,000m |
安全 safety | 警察署・交番・消防署 | 2,000m |
距離は地表上の直線距離です。道なりの距離や所要時間ではありません。
3. 近さを点にする
施設1件ごとに、その半径のどのあたりにあるかで点をつけます。 半径そのものではなく半径に対する割合で区切るので、 カテゴリが違っても「近い・普通・遠い」の意味は揃います。
| 位置 | 買い物(半径800m)の場合 | 点 |
|---|---|---|
| 半径の 0〜30% | 240m 以内 | 80 |
| 半径の 30〜60% | 240〜480m | 60 |
| 半径の 60〜100% | 480〜800m | 40 |
最高点を 100 ではなく 80 にしてあるのは、「1軒近くにあるだけで満点」にしないためです。 満点に届くには、種類の違う施設が複数そろっている必要があります。
4. 施設の種類で重みをかける
同じ「買い物」でも、スーパーと美容院では生活の支えかたが違います。 そこで施設の種類ごとに 0〜1.0 の重みをかけます。重みの一部は次のとおりです。
| カテゴリ | 重み 1.0(満額) | 重みが下がるもの |
|---|---|---|
| 買い物 | スーパー | 市場 0.8 / コンビニ 0.6 / パン屋・精肉店 0.4 / 衣料・家電 0.3 / 美容院 0.2 |
| 医療 | 病院 | 診療所 0.7 / 薬局 0.6 / 歯科 0.5 |
| 交通 | 鉄道駅 | フェリー乗り場 0.8 / 高速IC 0.7 / バス停 0.5 |
| 教育 | 小学校 | 幼稚園・保育園 0.8 / 大学 0.7 / 専門学校 0.6 / 図書館 0.5 |
| 自然 | 自然保護区 | 公園 0.9 / 海岸 0.8 / 森林 0.7 / 水辺 0.4 |
| 安全 | 警察署・交番/消防署 | (この2つは同格) |
5. 2件目からは10%ずつ足す
範囲内にある施設を全部そのまま合計すると、店の多い場所が際限なく高得点になります。 そこでいちばん近い1件はそのまま、2件目からはその点の10%だけを足していき、 100 点で打ち止めにしています。
「同じスーパーが5軒あっても5倍便利にはならない。でも選択肢があるぶん少しは良い」 という感覚に合わせた設計です。
6. 総合スコアは6つの平均
6カテゴリの点を単純に平均して、小数点以下を四捨五入したものが総合スコアです。 カテゴリごとの重みづけはしていません。 人によって重視する面が違う以上、勝手に重みをつけると比較の役に立たなくなるからです。
自分の基準で重みを変えたい場合は、APIキーを取得すると 「子育て世帯」「リタイア後」「リモートワーカー」の3つのプリセットが使えます (重みの内訳)。
7. 信頼度(confidence)の決め方
スコアと一緒に high / medium / low の信頼度が返ります。 これはスコアの高さではなく、その数字をどれだけ信じてよいかを表します。 2つの独立した目安を見て、低いほうを採用します。
| 見ているもの | 内容 |
|---|---|
| 住所の特定精度 | 番地まで特定できたのか、市区町村どまりだったのか |
| 地図データの厚み | 半径500m以内の施設が20件以上かつ直近1年に更新されたものが5件以上なら high、 10件以上または直近1年の更新が3件以上なら medium、それ未満は low |
low のときは結果に警告が付きます。 スコアが間違っているという意味ではなく、地図に載っていない施設があるかもしれないという意味です。
8. データの出どころ
施設データは OpenStreetMap(ODbL ライセンス)です。現在は 2026年4月 時点のスナップショットを取り込んで使っています。 出典と各データのライセンスはデータ帰属ページにまとめてあります。
OpenStreetMap は誰でも編集できる地図です。 近所の店や公園が抜けていると感じたら、地図側に追加していただければ、 次の取り込みのときにスコアへ反映されます。
9. このスコアが見ていないもの
- 家賃・地価・物件の条件 — 一切含みません。
- 災害リスク — 浸水想定や土砂災害警戒区域は評価に入っていません。
- 犯罪発生率 — 安全カテゴリは警察署・消防署の近さだけを見ています。
- 学校や病院の質 — 施設があるかどうかであって、評判や診療科目は見ていません。
- 営業しているかどうか — 閉店した店が地図に残っていれば数えてしまいます。
- 道なりの距離・所要時間 — 直線距離での計算です。